14世紀、過酷な運命を乗り越え、
高麗人として始めて元の皇后になった奇皇后。
元の制圧により無念の死を遂げた父と母・・・。
元への強い復讐心が、波乱の人生の始まりだった。
元の皇帝、そして高麗の王、彼女を巡るふたりの男性との運命的な愛、
熾烈を極める後宮を舞台にした女の闘い、
その美しさと野望、才覚で強国・元を揺るがしながら、
決して失わなかった高麗人としての誇り・・・
男・スンニャンとして生きるヤンの最大の武器、弓。その弓を射る強く勇ましい姿は、ワン・ユとタファンの心を捉えるきっかけともなる。やがて物語の舞台は、高麗から元の煌びやかな宮廷へ。後宮に入ったヤンは、権謀術数の渦巻く宮廷の中で、自らの智才を生かして女性として最高位の皇后への階段をのぼり始める。たくましい男スンニャンから一転、時にしなやかで美しく、時に知的で冷酷な姿を見せるヤンをハ・ジウォンが、その多彩な演技で好演!
ヤン(スンニャン)が運命的に出会った二人の男性、高麗の王ワン・ユ、高麗の人々を苦しめる元の皇帝タファン。ヤンを巡ってワン・ユとタファンの三角関係が勃発!?剛毅なワン・ユをチュ・ジンモが男らしさ溢れる演技で、頼りないけど憎めないタファンをチ・チャンウクがコミカルにそして切なく熱演!! 二人の求愛に揺れるヤンは果たしてどちらを選ぶのか?
ヤン、ワン・ユ、タファンを脅す悪の存在が「奇皇后」にさらなる魅力をもたらす。
「生ける屍のように死んだように生きろ」と皇帝タファンを脅し、玉座を狙う丞相ヨンチョル。
その息子、武将タンギセ、娘で皇后のタナシルリ。このヨンチョル一族 VS タファン、ヤン、ワン・ユの交錯する一進一退の攻防は目が離せない。
タナシルリ VS ヤン、皇太后 VS タナシルリ、女たちの壮絶な対立にも注目!
タナシルリ役のペク・ジニは初の悪役に挑戦。タファンから目を背けられ、嫉妬と猜疑心から次々と残虐な悪行を繰り返す憎き皇后を見事に演じている。
13世紀末から14世紀中頃にかけて、東アジアから東ヨーロッパにまたがる広大な領域を支配したモンゴル帝国の中国領であった元。高麗の少女ヤンは元への貢ぎ物「貢女(コンニョ)」として、母や多くの女たちと共に連れ去られる途中、人質として同行していた高麗の世子ワン・ユの助けで逃亡。しかし、ヤンの母は追ってきた元の武将タンギセに殺されてしまう。伸び逃げたヤンは身を隠すため少年スンニャンに姿を変え、ワン・ユの叔父であるワン・ゴに仕えることに。時が経ち、成長したスンニャン(ハ・ジウォン)は弓の名手となり、ならず者たちを率いていた。そのころ、ワン・ユ(チュ・ジンモ)は高麗王の座を狙うワン・ゴ(イ・ジェヨン)の密貿易の証拠をつかもうとしていた。ワン・ユは調査中に偶然知り合ったスンニャンを男と知りなからも、なぜか魅かれるものを感じる。
一方、元の皇太子タファン(チ・チャンウク)が高麗に流罪となる。元を牛耳る丞相ヨンチョル(チョン・グクファン)は、そこでタファンを暗殺する計画だった。高麗の兵士となっていたスンニャンはタファンの護衛を担当することになり・・・。
©Lee Kim Production/MBC