「・・・漁港の匂い・・・空気・・・声・・・活気・・・」
千葉の大原漁港で哀愁に浸る井之頭五郎(松重豊)。販売所で伊勢海老が隣の食堂で食べられると勧められそそられるが、まずは仕事と断念し大原駅に戻り、冷凍みかんを買っていすみ鉄道に乗り込んだ。
今回五郎は、移住者お試し用住居の内装トータルコーデイネートをお願いされていた。市職員の山崎(塚地武雅)に国吉駅で迎えられ、ログハウスのような古民家へ。地元育ちに完全に見えた山崎だが、実は移住組だという。生まれも育ちも東京は渋谷、未だに都会っぽさが抜けない、と自分で言うのだが...「でも、ほんと移ってきて良かったですよ。凄く体調がよくなったし、何といっても食べ物が旨い!」
その言葉に突如お腹がすいてくる五郎。急ぎ仕事をすませると大原駅に戻り、海鮮が食べられる店を探すがなかなか見つからない。その時ふと「いすみ産豚肉」という看板が目に入る。社長が店番をしていた。ショーケースに『いすみ産 豚こま』のPOP。「・・・いすみ豚・・・でも今の俺にはアウトオブ眼中だ・・・」そんなことを思うが、隣にある『大衆食堂』の暖簾が目に入った。海鮮はなさそうなものの、空腹が限界に達していた五郎は意を決してその店に入る。
年配の男性店員がしている長めの金のネックレスが気になりつつ、ブタ肉塩焼ライスの上とイカとメンチのミックスフライを頼む。もはやステーキと言ってもいいその厚さと旨さに感動する五郎だった。
ゲスト
塚地武雅 有薗芳記
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